気持ち悪い笑顔
子供の頃、習字教室に通っていました。
何度も忘れ物をする私は、教室の先生に叱られながら、言葉が出ずに笑っていることがよくありました。
そして、
「ニヤニヤして、気持ち悪い」
と言われたのです。
それから私は、自分の笑顔が嫌いになりました。
というか、笑えなくなりました。
無表情なので、
『埴輪』みたい、と言われたこともあります。
私を守ってくれたぎこちない笑顔
その後の学生生活、就職してからも、私の無表情か、
無理矢理に笑う『気持ちの悪い笑顔』は続きました。
家に帰ってからは、鏡の自分を見て、自分の顔を責めていたものです。
埴輪みたい、気持ち悪い・・・と・・・
私は自分を責めていたのですが、でも私のぎこちないきっもち悪い笑顔は、
生きていくための、防衛本能だったのだと思うのです。
その時はわかりませんでしたが・・・
過去のあなたに贈る笑顔
最近、鏡に向かって笑顔を作る練習をしています。
近頃では慣れてきて、なかなか、いい笑顔を、鏡の私に向けれるようになってきたのです。
慣れない頃は、顔が筋肉痛になり、顎関節症になったくらいです。
私は鏡に向かって笑顔を作ります。
鏡の向こうには、過去の私がいます。
よく頑張ったな。無理矢理に笑顔を作って大変だったね、お疲れさん・・・
そう言って、笑いかけます。