日々をどうやって生きたらいい?
NHKラジオオーディオドラマ番「FMシアター」、『春に散る』を聴きました。
かつて、日本タイトルマッチで疑惑の判定負けをした男が、40年ぶりにアメリカから日本に帰ってきた。男は、所属していたボクシングジムの仲間を訪ねていく。彼らは一様に、落ちぶれて生活をしていた。男と、彼の仲間は、もう一度人生を生きるきっかけを見つけようと模索しはじめる・・・
彼らの一人がぽつりと言います。
「俺は生きているのかな?俺は・・・死んでいないだけじゃないだろうか?」
何の目的もなく、日々を惰性で生きていることに、生きている実感がない自分への感想なのでしょう。
ただ生きているだけで、幸せ
私などは、他人から見たら、死んでるように生きてると思いますよ。今では人づきあいもなくなったので、そういわれる機会もなくなりましたが。日々、ちょっと仕事をして、ご飯を食べて、寝て・・・。アマゾンプライムで映画を見たり、kindleで本を読んだり、ラジオを聴いたり。それの繰り返しです。
私もこの生活に頭がおかしくなりそうになったことがありました。でも、本当のポジティブとは、『寝転んでただ天井をボーっとして眺めている』状態のこと、というのを聞いた時、とても救われたのです。
ただ地味に、人と関わらず、独りぼっちで、葉っぱの裏のアブラムシのように、生きているだけの人生が、とても愛おしく感じられるようになったんです。